45歳でWebの仕事を目指して、IT特化の就労移行支援に半年通った話

失業・再就職

2018年、私はWeb関連の仕事に就きたいと思い、IT・Webに特化した就労移行支援事業所に半年ほど通いました。

当時通っていた事業所はすでに閉鎖しています。

それでも今振り返ると、私は就労移行支援に通ってよかったと思っています。

就労移行支援に通ったからWeb関連の仕事に就職できた、という単純な話ではありません。

最終的に最初の仕事を見つけたのは自分でした。

それでも、半年間独学して感じていた「この勉強の仕方で本当にいいんだろうか」という不安を減らし、Webの仕事に向けて必要な学びを絞れたことは、その後につながる大きな経験になりました。

45歳、未経験で不動産業界への転職はうまくいかなかった

その前は通販化粧品会社で働いていました。

一度はそこで働き続けることが限界になり退職。賃貸管理会社でパートとして働きましたが、CSの電話対応などでストレスが大きくなり、約1年で退職しました。

その後、以前の通販化粧品会社に出戻っています。

この頃に宅建の資格も取得しました。

せっかく宅建を取ったのだから不動産関係へ転職しようと就職活動もしましたが、45歳で実務未経験。応募してもなかなか採用にはつながりませんでした。

そこで考えたのが、以前から得意だったパソコンを使う仕事です。

「Web関連の仕事をやってみたい」

そう考えるようになりました。

HTML・CSSを半年独学。でも就職につながる道が見えなかった

退職後は、雇用保険の基本手当を受給しながら就職を目指しました。

私の場合は障害者等の「就職困難者」に該当し、所定給付日数は360日でした。

そのうち最初の半年ほどは、自宅でWebについて独学しました。

本を読んだり、HTMLやCSSを勉強したり、インターネットやWebサイトがどういう仕組みになっているのかを調べたり。

勉強すること自体はできました。

でも、半年続けても、

「それで、ここからどうやって仕事にすればいいんだろう?」

という部分が見えてきませんでした。

独学だと、何をどこまで勉強すればいいのかも分かりません。

そこで見つけたのが、IT・Webに特化した就労移行支援でした。

私がIT特化の就労移行支援を選んだ理由

事業所はGoogleで探しました。

条件にしたのは、まず自宅から無理なく通える範囲であること。そしてIT・Webに特化していることです。

ほかにも私なりに重視したことがありました。

集団で独特な朝礼や挨拶活動をするようなところは、自分には合わないと思っていました。

できるだけ自分のペースでPCに向かって勉強できるところがよかったのです。

そして大きかったのが、カリキュラムの後半に**WordPress**が入っていたこと。

Web関連の仕事をしたかったので、WordPressまで勉強できることに魅力を感じて、その事業所に申し込みました。

実際の学習は「動画を見ながら自分で進める」スタイル

通い始めてみると、私にはかなり楽な環境でした。

何より、人と無理に話さなくてよかった。

動画を見ながら、自分でカリキュラムを進めていくスタイルです。

分からないことがあれば、チャットやメールなどで質問する仕組みだったと記憶しています。

カリキュラムは、

Photoshop・Illustrator

HTML・CSS

WordPress

という流れでした。

私は通所前に本を読んでHTMLやCSSなどを独学していたため、かなり早いペースでカリキュラムを進めていたようです。

あまりに早く終わってしまうので、職員さんが少し困っていた記憶もあります。

PCはMacだったので、それまでとは違う環境に触れられたことも良い経験になりました。

昼食の提供などはありませんでしたが、事業所は交通の便がいい街中にありました。

家で一人で勉強する生活から、街中まで通って勉強する生活になったこと自体、私にはいい気分転換になっていました。

利用者同士の距離感は、自分に合うか確認してもいい

私は一人で黙々と勉強できる環境が合っていましたが、利用者同士の人間関係で少し困った経験もありました。

これは就労移行支援だからというより、学校でも職場でも同じだと思います。

利用者同士でどの程度交流するのか、グループ活動が多いのか、それとも個人で学習する時間が多いのか。

人付き合いに疲れやすい人なら、見学するときに確認しておいてもいいと思います。

私の場合は「人とあまり話さなくても、自分のペースで勉強できる」という環境が合っていました。

失業給付の終了が近づき、WordPressまで急いで進めてもらった

半年ほど通ったところで、360日あった失業給付の終了が近づいてきました。

そこで職員さんに相談し、最後はかなり急いでWordPressのカスタマイズのさわりまでカリキュラムを進めてもらいました。

就職先についても1件紹介してもらいました。

ただ、私が希望していたWeb制作やIT作業とは少し違い、PC貸与の管理のような仕事だったと記憶しています。

その求人についてはしばらく待っても採用・不採用の返事が来ませんでした。

そこで私は、待つのをやめました。

結局、自分でハローワークからWeb関連の仕事に応募した

自分でハローワークへ行き、Web関連の求人を探しました。

そこで見つけたのが、IllustratorやPhotoshopを使用するパートの求人でした。

自分で応募して、採用。

そして、その職場で初めて**ECモールの運営**を経験することになります。

就労移行支援から紹介された仕事ではありませんでした。

だから、

「就労移行支援に通ったからWebの仕事に就職できました」

とは言えません。

でも、就労移行支援で学んだことが無駄だったかと聞かれれば、私はまったくそう思いません。

私は就労移行支援に行ってよかったと思う

家で半年独学していたころ、一番困っていたのは「何を勉強すればいいのか分からない」ということでした。

HTMLもCSSも勉強できる。

Photoshopもある。Illustratorもある。WordPressもある。

Webについて調べれば調べるほど、勉強するものはいくらでも出てきます。

就労移行支援では、それがカリキュラムとして整理されていました。

独学だけでは分からなかった部分を補い、

「まずはここまで勉強すればいい」

と必要な学びを絞ることができました。

それが私には安心感にもなりました。

通所することで生活にもメリハリができましたし、Macを使った経験もできました。

就職そのものは最後に自分で探しましたが、そこに応募するまでの準備期間として、私にとって就労移行支援の半年間には意味があったと思っています。

今はIT・Web系の就労移行支援にもいろいろなタイプがある

私が就労移行支援を利用したのは2018年です。

当時私が通っていた事業所は、現在は閉鎖しています。

あれから時間が経ち、現在はIT・Webスキルを学べる就労移行支援にもいろいろなタイプがあります。

Webデザインを学べるところ、プログラミングに力を入れているところ、在宅訓練という選択肢があるところ、障害特性に合わせた支援に力を入れているところなど、それぞれ特徴があります。

だから「就労移行支援ならどこでも同じ」ではなく、

自分は何を身につけたいのか
どんな環境なら無理なく通えるのか
どんな働き方を目指しているのか

を考えて選ぶのが大切だと思います。