精神障害者手帳2級です
私は障害者手帳(精神)の2級を保持しています。
現在は「自分は障害を持っている」といいうことを受け入れて
色々と助けてもらっていますが、以前は受け入れ切れてませんでした。
多分、精神の疾患を抱えている方に多いと思いますが
「自分は本当に病気なのか?これは甘えなのでは?病気のふりしてるんじゃ?」
というように悩んだり、罪悪感を抱えてしまったりします。
私も現在でもたまに、上のように思うことがあります。
10年ほど前に初めて精神障碍者手帳を申請しました。
その時は3級と認定され、映画館の割引くらいにしか利用しませんでした。
まだ親兄弟にもそのことは黙っていました。
病院に行かず自己判断で返納
「治るのかな?本当に病気なのかな?」とモヤモヤしながらも
通院していましたが、仕事がうまくいっていて調子がいい時には
病院をキャンセルすることが増えました。
だけど具合が悪くなることが多くなり、職場の人事課にカミングアウト
障害者雇用に切り替えてもらいました。
しばらくは1日5時間の短時間勤務で勤めました。
この時の会社はコールセンターだったので、社員数が多く一定の障害者雇用義務がありました。
さらに上の人が病気に理解がある方だったので、障害者としても仕事を続けられたと思います。
その後、転職することになり私生活でも病気に理解があるパートナーができたので
気分も安定し、調子は良かったと思います(少し躁状態でした)
が、それは勝手に「良くなった」と思い込んでただけでした。
そのタイミングで手帳を更新しないで「返納」しました。
ところが転職先での人間関係や仕事がきつくてまた通院を開始することに。
半年以上時間が空いたので、また初診料払うとこからのスタートです。
再び申請、2級に認定されました
前に手帳を申請した診断書を書いてくれた病院だったので、すぐに手帳を新たに申請。
すぐに認定され、等級は2級と認定されました。
そのまま更新を続けて、現在は自分を「障害持ちなのだ」と受け入れています。
自立支援制度を利用して精神科に通院しています、自己負担は1割です。
障害者手帳を持つメリット~就職関係~
今までで1番メリットに感じたのは「失業保険(雇用保険)」の受給期間です。
障害者雇用の求人に申し込むことで失業保険の受給期間が300日になります。
これはものすごく助かりました、ゆっくり休んで考えることができたからです。
その期間に就労移行支援施設にも通うことができました。
今の勤務先は障害者雇用ではありませんが、手帳を持つことで
ハローワークでの選択肢が増えるのもありがたかったです。
福岡市では通常の求職活動は月2回の実績が必要ですが、障害者求人の場合は月1回ハロワに行くだけでOKです。
ただし指定された地域のハローワークでないと求人への申し込みは出来ません。
私は近所の「ハロワの分署」みたいな施設で求人票を出してもらおうとして断られました。
困ったのはこの部分だけでしたが・・
障害者手帳を持つメリット~その他~
福岡市では「nimoca(ニモカ)」という交通系電子マネーがありますが
こちらで「障害者用カード」に申し込むと西鉄の交通機関での運賃は半額になります。(更新は年1回誕生月)
電子マネーなので「ピ!」っとするだけ、「障害者割引をお願いします」と言わなくて済むのですから本当に助かります。
西鉄で電車の切符を購入する場合、窓口で係員を呼びだし、手帳を提示しないといけなくて、
それが嫌でいつも通常運賃の切符を買っていました。
地下鉄は自動券売機でボタンを押すだけで購入できるのですが、西鉄は違うのです!
自動券売機の「障害者割引」ボタンを押すと係員が窓から出てきます(笑)。
そこで手帳を提示してやっと半額になるという(-。-)y-゜゜゜
障害者用の電子マネーカード(ニモカ)がある事を知って、本当に楽になりました。
最近では携帯のキャリアをY!モバイルからソフトバンクに切り替えた時に
身分証として障害者手帳を提示することで「ハートフルプラン」という割引が適用されました。
少しでも安くしてもらえるのは助かります。
他にも市県民税の控除などメリットがあります。
確定申告の後に少し戻ってくる金額が増えていました、現在はクローズド就労なので
このメリットは自分に当てはまるかわかりませんが・・
映画は1000円で鑑賞できます。最近のシネコンの自動券売機には「障害者割引」のボタンがあるので
チケット購入時の手帳提示は不要です。ただし上映室に入場する際に係員に提示しなくてはいけません。
同伴者1名も割引適用なのでよく友人と一緒に利用していました。
いろいろとメリットがある「精神障害者手帳」なので、持っててよかったと思っています。